雲を描く 山の記憶

佐野洋平展
雲を描く 山の記憶

2025年6月1日(日)-6月22日(日)
11:30-15:00/18:00-20:00
火・水曜日はお休み
seedbed gallery
(三重県松阪市嬉野下之庄町1688-5)

 

展示が続きます。三重県松阪市での個展のお知らせです。最近描いた山の絵を展示します。新しいものに出合える、感覚の鋭敏な人気のレストランCULTIVATE内のギャラリーです。ギャラリーだけのご来場も歓迎で、お食事される場合はご予約が無難です。
在廊は、6月1日(日)、6日(金)、16日(月)、22(日)、各日11:30-15:00です。みなさまのお越しをお待ちしております。よろしくお願いいたします。

 


 

今回展示をさせてもらうギャラリーのある松阪市は、私の父の出身地で佐野家のお墓があります。そして同じ墓地に大淀三千風という江戸時代の俳人が眠っています。俳句と言えば同じ三重県出身の松尾芭蕉が有名ですが、大淀三千風は松尾芭蕉の少し先輩にあたる人で、芭蕉の活動に影響を与えたと言われている人です。詳しくは調べてみてほしいのですが、芭蕉の先を行き、上を行く活動をしていたとのことです。今ではほとんど忘れ去られて、史跡でもあるそのお墓を訪ねる人もほとんどいません。(道もとても細いので。)私の小さい頃はのどかだった井戸のある墓地も、今ではすぐそこまでソーラーパネルで埋め尽くされています。三千風先輩、もっと注目されてもいいのになと思いますが、その去り方もまたその人らしさなのかも知れませんね。とにかく同じ墓地にそんな偉人がいて誇らしいです。知られざる松阪のすごい人、大淀三千風さんの紹介でした。

 

「偏見は道の癖なりと思ひ、よく他派に融通し、千変万化の変化を得べし」大淀三千風(『日本行脚文集』)